壁紙の切り代カット方法【解説】

壁紙をキレイに切る際にこんな悩みはありませんか？

• ・地ベラの押さえ方、カッターの角度を知りたい。
• ・隙間が開かないように切るにはどうすればいいのか？
• ・四隅をキレイに直角に切る方法を知りたい。

今回はを壁紙の隅をキレイに切る方法を解説したいと思います。

　壁紙の切り方

ステップ１　角の型取り

壁紙を撫で終わり空気やシワ残りがないことを確認したら、壁隅をスムーサーで型取りします。

切り仕上がりを左右するのが型をしっかり取れているかが重要になりますのでしっかりと型を付けていきましょう。

壁紙が硬い素材やコーキング仕上げをしない場合は、専用の角ベラで型取りしたほうが良いでしょう。

床と壁面の角と、天井と壁の角はまず、指でキレイに折り目をつけて角を出します。その後スムーサーで型をつけるようにしましょう。初めからスムーサーで型を付けようとしたら壁紙が破れる原因になりますので注意しましょう。

ステップ２　地ベラの押さえ方

地ベラとは、壁紙を切る際にカッターだけではキレイに真直ぐ切れないので、地ベラを切る面に添えてしっかりと押さえるための道具です。

WALLFLOORの壁紙DIY施工道具セットでは誰でもかんたんに正確な押さえ方ができる地ベラが入っています。

この地ベラには裏にこのような当て部分が付いています。

これを壁に当てて押さえると、グラつかず安定してしっかり押さえることができます。

力の入れる方向は壁際と壁方向に押すように力を入れます。

押さえが弱かったらキレイに切れないので、力いっぱい押さえましょう。

 

ステップ３　壁紙の切り方

まず地ベラの押さえ方は、壁に対して平行に押さえます。

この地ベラの場合は後ろの当てがあるので壁に添えれば自然と平行になります。

そして地ベラに対してカッターも平行に地ベラに添わせましょう。

このように、刃が立ち上がったりしたらダメです。

カッターの力加減は壁紙を切る程度の力でOKです。逆に力み過ぎると刃がすぐに切れなくなりますし、包丁の要領と同じで押す力ではなく、刃を引いて切る感じです。

そして切っている時に地ベラの押さえが弱くならないように地ベラ側の手はしっかり力を入れておきましょう。

そして切った後にオレンジかブルーのテープが壁紙についていますのでそのテープを取ってスムーサーで収めてください。

このオレンジとブルーテープは切り代や継ぎ目処理時に糊の付着を防いでくれるので、カッター処理後に取り除くようにしてください。

そして角部分は角からカッターを入れて切ります。このようにカッターが壁に直角になっては切れません。

カッターの刃は斜め４５度が１番切れやすいので、角部分はカッターを逆に持ち切りやすい角度で切りましょう。

 

ステップ４　枠絡みの収め方

平面での切り方は理解できたと思います。次は窓枠やドアなどの障害物がある時の対処方です。

まず通常どうり壁紙を貼りまして、このように枠まで撫でていきます。

そして指でこの枠の角を押さえカッターの刃先を当てます。

そのまま壁紙を少し浮かせ斜め下に切れ目を入れます。

そしたらゆっくりと破けないように壁紙を戻し、撫でてしまえばOKです。

この場合はカッターを斜め下に切りましたが、要は枠の外側に切れ目を入れるということです。

ですのでこれを斜め上に切ってしまうと、このように壁紙がなくなってしまうのでどちらに切れ目を入れるか確認して切るようにしましょう。

ステップ５　障害物ののくり抜き方

最後に窓枠とコンセントなどの障害物がある場合の切り収め方を説明します。

まず、コンセントは上にカバーが付いていると思いますので、これを取ります。そしたら、カバーに小さなネジが２つ付いているので、これをドライバーで取りましょう。

このコンセント自体は電気工事士の資格が入りますので触らず、このままの状態で切り込んでいきます。

コンセントカバーが後から被さりますので、ここはある程度ざっくりで切り抜いてOKです。

このように指で確認しながらなるべく内側に切り込むようにしましょう。

次にこのような壁紙一枚でくり抜かなければならない場合の説明です。

この場合もまずは普通に貼り被せてしまい、切り抜きたい障害物の外周を探ります。

そして四角形ならばまず、上の２角に切れ目を入れます。

そして、おおよそのいらない部分を切り捨てましょう。

次に、下の２角も指で探ります。この時注意が必要なのが、上のたるみが下に落ちてくるので２～３mm角より上から切るようにしましょう。そうするとこのように、キレイに収めることができます。

そうしましたらスムーサーで切り型を作りしっかり押さえ切れば完成です。

 

以上が壁紙の切り方の基本になります。

ポイントまとめ

• １スムーサーでしっかりと型をつける
• ２地ベラを壁に平行にしっかりと押さえる
• ３カッターも地ベラに平行にする
• ４刃の角度は４５度で切る
• ５枠の角は使わない壁紙方向に切れ目を入れる

切り方をマスターすれば壁紙DIYがグンっと良くなりますし、仕上がりも目に見えてキレイになりますので、今回ご紹介したやり方を参考に是非やってみてください。